トレード基礎

【ローソク足/Candle Stick】4つの値は重要/FX初心者の失敗回避!

「ローソク足/Candle Stick」4つの値は重要/FX初心者の失敗回避!

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ローソク足の基礎知識!

ローソク足ローソク足については長い間チャートを見ている方でもなかなか捉えところがないように感じますので、初心者の方は尚更そうなのではないかと思います。

難しく考えずに、ごくシンプルに「はらみ」「包み」「ひげ」程度で考えるといいです。

いろんなパターンがあるのですが、それは知識として押さえておいて現在のマーケットの状態を的確に捉えるための3つのトレード条件の一つの要素として組み込んでいくとより正確な環境認識ができます。

現在はインターネットとAIトレードなどの技術の進歩に伴って、情報伝達スピードが日進月歩でアップしていますので、それらにより敏感な金融の世界では昔の考え方では遅れを取ってしまうこともあります。

ただトレードに必要なコアな部分での考え方は昔とあまり変わらず同じですので、トレードのベースになる知識として一応は基礎知識、考え方を押さえておいても損はないと思います。

ローソク足の見方と組み合わせで投資家心理を読み解く!

ローソク足の見方
テクニカル分析をする上で一番重要なポイントになるのが、ローソク足/Candle Stickです。             
                                    

ローソク足は、基本的にほとんどトレンド転換/リバーサル転換のシグナルとして利用されています。

天井/トップ、底/ボトムで上昇トレンドの場合、買い・売りエネルギーがそれぞれ弱くなった時のシグナルになります。

コンティニュエーション/継続のサインでは、酒田五法の三兵・三法くらいです。

三法
一本の動きもしくは前後のローソク足の組み合わせにより、マーケットの強弱や売り手と買い手の力関係・需給バランス・投資家心理までが含まれているので、それぞれの特徴を監視しながらマーケットの背後にいるトレーダーさんの心理を感じることで、より深くマーケットの動きを理解し、ある程度優位性を持ってトレーダーさんの動きを予測することができるようになります。初心者の方は、まず基本的なローソク足の形が何を意味しているのかを理解し、マーケットの動きを少しでも把握出来るように何度も何度もトライ&エラーを繰り返し、そこに隠れているトレーダー心理を考えながら監視しているとチャートの動きを少しづつ読めるようになってきます。

1.基本的なローソク足の構成と見方

ローソク足の構成テクニカル分析ではローソク足を一番重要なポイントと位置づけているトレーダーさんは非常に多く、プライスは他のインジケータなどの平均値の遅延データと違い、まさに今のリアルなマーケットを伝えています

ローソク足はご存知のように日本発祥で、先物・オプションの考え方なども含めて江戸時代の米相場に始まり、現在では世界各国で認められ広く利用されています。

「値決め」などの計算式なども確か広島の大学の教授の理論が元になっていると記憶していますが、日本人からよりも世界の金融の基礎的な研究をしている方々のリスペクトを多く受けて称賛されていまして、あまり知られていないですが金融の世界でも誇るべき日本なのです。

ローソク足は、始値・終値・高値・安値の4つの値動きを1本の足で表現したものですが、この4つの値の組み合わせにより様々な形のパターンが表れます。

酒田五法なども古くから良く知られていますが外国でも使用されています。

ローソク足1本にはすべてのイベントのデータが反映され凝縮されていますので、リバーサルやブレイク時の重要な節目で役立つことも多いです。

単に値の上下を見るのではなく、形成過程の背景や心理を考えることでより深くマーケットの動きを捉えられるようになり、チャートの見え方が変わり更にクリアになってきます。

始値と終値

始値はカレントタイムフレーム内の1本のローソク足のスタート時の値/プライスです。

1時間足であれば一時間単位でローソク足が確定し、ローソク足の始値は例えば10時ジャストの始まりの値/プライスを表します。

終値とは1本のローソク足の確定時の値/プライスになります。

この始値と終値の間が「実体」と呼ばれ、ローソク型を形成します。

高値と安値

高値とはタイムフレーム内で確定した1本のローソク足の最も高い値、安値とは逆にタイムフレーム内で確定したローソク足の最も低い値を表します。

この高値・安値がローソク足の形成中に始値や終値を超えた場合、1本線で表現され上ヒゲや下ヒゲと呼ばれます。

陽線と陰線

陽線とはタイムフレーム内でローソク終値が始値を上回った場合/上記図ではライトブルーのローソク足になります。

逆に陰線とはタイムフレーム内でローソク足終値が始値よりも低く成立した場合/上記図では赤いローソク足になります。

ブローカーさんにより若干異なりますが、ローソク足は通常1本を形成する期間により1分足・5分足・(10分足)・15分足・30分足・1時間足・(2時間足)・4時間足・日足・週足・月足・年足の表示が可能です。

2.代表的なローソク足の形で相場を理解する

ローソク足はその値動きによって様々な形を形成しますが、その形が次の動きに繋がるヒントを暗示してくれています。

まずは、代表的な1本1本の足を把握して、その形が何を意味しているのかを考えることが大切です。

上影陽線・上影陰線

上影陽線・上影陰線ローソク足の実体に比べて、長い上ヒゲを形成する形です。

上昇局面の相場などでは、投資家心理が弱くなってきていることを表し、勢いがなくなっていることを暗示しています。

買い方が利食いを始めているような局面でよく見られます。

下影陽線・下影陰線

下影陽線・下影陰線実体の下に、長い下ヒゲを形成する形です。

下影陽線では、売り方に下へ押される形で一旦は下落したものの、買い方に支えられることで反転し終値が始値を超えた形です。

これからの上昇を暗示する形で、下ヒゲが長いほど反発が強かったことを表しています。

下影陰線では、買い方の支えが始値までは戻せなかったことを表しています。

大陽線と大陰線・小陽線と小陰線

大陽線と大陰線・小陽線と小陰線実体部分が非常に長いローソク足で、上下のヒゲのあるなし・長さによって意味合い・捉え方が若干異なります。

大陽線では、買い方向に強く意識が向いており、一気に値が上がったことを表しています。

大陰線ではその逆で、目線が一気に売り方向に向いたことを表しています。

寄引同時線

寄引同時線

ポイントは2つ!

  1. 始値を超えることはできなかった
  2. チャートのどこで出現したか これが非常に大事!
    トレンドの終わり局面/天井・底、で出現した場合、一時的なリバーサルへの注意が必要です。

寄引同時線と呼ばれる形には幾つかありますが、いずれも相場の転換期に発生しやすいローソク足です。

いづれも始値と終値が同値であったことを表し、売りと買いの勢力が拮抗しているのがよく分かります。

シンプルな考え方として、上昇トレンドで同時線が出現した場合は上げの力/モメンタム、が低下していることを意味します。

1.十字線

上下のヒゲが比較的短い十文字の形です。

売り方・買い方の双方が見合っている状態で、多くの投資家が次の動きを注視している状態で、始値を超えることはできなかった状態です。

相場の流れが変化しリバーサル転換する時によく見られる形状です。

2.トンカチ/3.トンボ

上ヒゲと実体がなく/短く、下ヒゲが伸びた形状。

売り方の勢いが強く一時下落した後買い方によって戻されたが、始値を超えることはできなかったことを表し、高値圏で形成されると高値を更新する力が弱まってきたことが分かります。

底値圏で形成されると、買い勢力によって押し戻されるつつあることを暗示しています。

4.トウバ/塔婆

下ヒゲと実体のないローソク足。

買い方によって高値をつけたものの勢いは続かず、始値まで戻されたが、始値を超えることはできなかったことを意味しています。

高値圏では売りの勢力が強くなってきており、上げ止まり感を暗示しています。

5.寄せ線

十字線と同じような形ですが、上下のヒゲが長い形状です。

これも売り・買いの勢力が、拮抗してにらみ合っている状態で、始値まで戻されたが、始値を超えることはできなかったことを意味しています。。

大きな転換や強い動きに繋がることが多く、注意が必要です。

6.一本線

始値・終値・高値・始値が全て同値で、ヒゲも実体もないローソク足です。

始値まで戻されたが、始値を超えることはできなかった状態です。

上にも下にも勢いがなく、多くの投資家が取引を手控えたり様子を伺っている状態を表しています。

コマ・カラカサ/小陽線・小陰線・上陰陽線・上影陰線・下影陽線・下影陰線

コマ・カラカサ上下のヒゲ・実体が短いローソク足を、コマと呼んでいます。

ほとんど値動きがなかったことを表し、方向感が見えず静観している状況です。

コマは連続して形成されるとその後に大きく動き出すことが多く、エネルギーが充填されつつある状態と見ることができますので、その後の動きには注意が必要です。

カラカサは、実体が短くヒゲがその数倍になる形状のローソク足です。

カラカサ陽線では、大きく下落したものの始値以上に戻したことを意味し、その後の上昇を暗示しています。

カラカサ陰線では、大量売り後買い方の戻しの勢いが始値まで戻らなかったことを意味し、高値圏では売り転換を暗示しています。

3.リバーサル転換の考え方・イメージ

ローソク足/キャンドルはそれぞれの1本足を見るだけではなく、「酒田五法」などのように組み合わせてパターンで見て認識することにより、マーケットの方向性や状況・その後の展開の予測が分かり易くなります。

ローソク足の実体部分の組み合わせや前後のローソクの始まり終わりの位置関係、上下のヒゲの長さなどとの関係性など組み合わせは多種多様なものとなりますが、初心者の方はフォレックステスターやデモトレードなどを利用して、まずは実体とヒゲとの関係に慣れることが大切です。

「酒田五法」「エリオット波動」には共通点もあり、またそれぞれの考え方イメージは現在の株式投資・CFD・FXなどで有効に機能しますので、ご興味のある方はそれぞれご覧ください。

「酒田五法」・ローソク足/組み合わせパターン!酒田五法エリオット波動の基本的な考え方・パターンと効果的な使い方!

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4.現在でも機能する重要なローソク足パターンと投資家心理

大切なのは、その足が何を意味しているのかを考え・イメージすることです。

多くの投資家トレーダーさんはそのローソク足/キャンドル及びその組み合わせを見てどのように考えマーケットがどちらに向かおうとしていると考えるのか、そんな投資家トレーダーさんの視点で第三者的/俯瞰で、にチャートを眺めることで投資家心理を読み取り自分のトレードプランに取り込んでいくことが大切です。

下記の組み合わせパターンはよく利用されている代表的なものですが、多くのトレーダーさんがそれを見てどう考えて次にどのように行動しようと考えているのか、イメージしながらチャート分析してみてください。

包み足/被せ足

「包み足」とは前の足の陽線・陰線の値幅全体を覆い被せる長さの形状のローソク足で、その足とは逆の大陰線・大陽線のローソク足/キャンドルとの組み合わせパターンになります。

前の足の売りのエネルギーをすべて打ち消してしまう強い反転のエネルギーが発生し、多くの投資家トレーダーさんの心理がリバーサル転換に向かっていることを表しています。

「陽線の包み足」

包み足/被せ足

安値圏でこのような「陽線の包み足」が形成されるとアップトレンドへのリバーサル転換に多くの心理が向かい始めたことを暗示し、しかも右側の1時間足では上記のように長い下ヒゲの陽線になりますので、上位のタイムフレームを見ている投資家トレーダーさんの心理も次々に上昇リバーサル転換に向かい始めます。

「陰線の包み足」

下図は逆に「陰線の包み足」の形成です。

上図とは逆に上昇後にダウントレンドへのリバーサル転換の心理が一気に強まったことを示し、ロングエントリーしていた投資家トレーダーさんは一斉に利益確定をし始めます。

また逆張りトレーダーの売りオーダー・遅れてロングエントリーしたトレーダーさんのロスカットも同時に巻き込み、大きな陰線を形成しダウントレンドが始まります。

こちらも右側の1時間足では上記のように長い上ヒゲのカラカサ下ヒゲ陰線になりますので、上位のタイムフレームを見ている投資家トレーダーさんの心理も次々に下降リバーサル転換に向かい始めます。

陰線の包み足

はらみ足

「はらみ足」とは前の足が次の足全体に覆い被さる長さのローソク足との組み合わせパターンになります。
はらみ足一旦はかなりの下降エネルギーの勢いで下落してきたが、追従のエネルギーが無くなり反発のエネルギーで値幅が縮まったことを表しています。

下落中の底値圏でこのような「はらみ足」が形成された場合、ロングの上昇エネルギーが少しずつ上回ってきたことを示しており、アップトレンドへリバーサル転換していく可能性が高くなってきていることを示しています。

5.ローソク足は投資家トレーダーの意識の差を的確に映し出す

マーケットの格言は長い間の経験則から生み出されたものなので、普遍的に通用するものが多いですが、相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育つ。楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という格言もよく使われます。

マーケットは世界各国のそれぞれの国や世界全体の経済情勢、政治的国際情勢など様々な地政学的要因、それにプラスして各国それぞれの思惑によって上下に揺り動かされます。

これらの要因が投資家トレーダーさんにも色んな媒体を通じ心理的な影響を与え、それにより次の行動を決めるので、タイミングや情報によりバイアスが働いて需給バランスが乱れます

場合によっては、インターネットの拡散でループが繰り返され増幅され実際のサプライズ以上にレートが大きく上下することになります。

インターネットの拡散

マーケットには膨大な数の買い手と売り手が存在していますので、買い手は誰よりも先により安く買おうとし、売り手はより高い水準で売ろうとするのでこの両者の意識の差がマーケットの需給バランスを常に不安定にしレートの変動を生んでいます。

トレード世界で勝ち残っていくためには他の多くの投資家トレーダーさんの心理を先取りし、彼らの行動予測し先回りしてトレードを仕掛けるテクニックと俊敏さが必要になります。

その心理を最も的確に示してくれるのが「ローソク足」です。

まとめ

他にもマーケットの状態を教えてくれるインジケータやオシレーターはありますが、ローソク足/キャンドルほど投資家トレーダーさんたちの心理状態を直接的に表して教えてくれるインジケータはありません

トレーダーさんの心理を先読みし、一歩先んじてマーケットの状態を確認し、優位性のあるプランを構築し、多くの投資家トレーダーさんが待ちきれずにトレードを急ぐ中で余裕を持ってマーケットを分析、ピンポイントで仕掛け、いち早くマーケットから資金を引き上げることで常に資金を守っていければ負けることはないでしょう。

値の上下予想だけでギャンブルトレードするのではなく、トレーダーさんの心理変化を正確に読み解いていくトレード姿勢が非常に大切になってきています。

チャート分析による裁量トレードは機械的なテクニカル分析に走りがちですが、値動きやインジケーターのサインだけではなく、チャート画面の奥にいる多くのトレーダーさんとの心理戦争でもあることを意識しながらトレードしましょう!

それを意識するだけで今までとは少し違うトレードの世界が見え始め、意識しなくても大きく利益が残りながら、世界のマネーの流れが少しずつクリアになってくると思います。

トレーダーは最終的には一人で戦わなくてはいけませんので、すべての決定判断も自分でコントロール出来る強靭な心と考え方を身につけて、淡々としたトレードが出来るようになれるといいですね。

ありがとうございました!

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