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ダウ理論6つの基本原則とは?
初心者の方の知っておいた方が優位な、チャート分析の基礎「ダウ理論」の基本的な考え方を解説します。
まずそれぞれの基本的に知っておくべきことを一項目ずつ徹底的に調べてみるのが早道ですが、最終的には下記3つは一元的にまとめて「一つの流れ」だと考えて良い思います。
「グランビルの法則」
「エリオット波動」
「ダウ理論」
上記理論法則は繋げて一元的に考える!
「グランビルの法則」=「エリオット波動」+「ダウ理論」+ MA
下記にすべて含まれます。
どれも「トレンドフォーロー」の基本となる考え方ですが、この考え方が身につくとフラクタルなトレードの「上位トレンド方向への順張り/カレントトレンド逆張り」という考え方も見えてきます!
大切な基本的考え方!
「エリオット波動」「ダウ理論」「グランビルの法則」など理論・法則と名のつくものがいろいろあります。
当たり前ですがトレードにおいては法則と言えどもその通りに確実に動くものではありません。
トレードにおいては「結果がそのような結果になる傾向が強い考え方」程度に理解してください!
ダウ理論基礎
19世紀終わりにチャールズ・ダウが提唱しダウ理論6つの基本原則はテクニカルトレードの基礎となっています。
古典的理論で古いという方も以前はいましたが、noahfxではトレード手法=「ダウ理論」状態 w 、内容はごく当たり前のことなので嬉しいことに現在ダウ理論重視の若いトレーダーさんが増えてきているようです。
ダウ理論を構築する「6つの基本原則」は、トレードを数年経験すれば誰でも遅かれ早かれ気づく「当たり前のこと」ですが、「当たり前のこと」であってもシンプルな一つ一つの原則をどこまで理解しトレードで実践活用できているかは、そのトレーダーさんのトレード結果を見れば明らかと言えるほどの重要ポイントです。
「ダウ理論・エリオット波動・グランビルの法則」はシンプルで当たり前でそして偉大!
※「当たり前」という表現が多く出てくると思いますが、これは悪い意味で言っているのではなく「初心者からチャートを見始めていろんな方法を試してみたりまた自分で考えた手法を試したり3年も継続すればほとんどの理論や法則と呼ばれているものは自ずと見えてくる」という意味で使っています。
現在ではインターネットのお陰で高額なセミナーや商材を買わなくても「ダウ理論・エリオット波動・グランビルの法則」は検索するだけで簡単に手に入りますし、以前は気づくまで3年かかっていたものが3ヶ月、もしかすると3週間・3日間で腑に落ちることだってあります。
この期間の短縮ショートカットで多くの時間とその間に失ったであろうトレード資金が節約できるという点で「ダウ理論・エリオット波動・グランビルの法則」は偉大なのです。
- 「価格は全ての事象を織り込む」
- 「トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される」
- 「主要なトレンドは3つの段階から形成される」
- 「価格は相互に確認される必要がある」
- 「トレンドは出来高でも確認されなければならない」
- 「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」
「価格(平均株価)は全ての事象を織り込む」
株価やプライスは経済的要因・地理的要因、マーケットメーカー/主に株価、の動向、それらを監視している一般投資家の一時的なバイアスでコアから離れ乖離し上下します。
「当たり前」ですがチャートに記録される株価はそれらの情報がすべて投資家の頭の中/今ではコンピュータ、を通過し判断材料になり買われたり売られたりしているわけですので、「価格プライス」にはエントリーされた時のこれらの情報が当然すべて織り込まれていることになります。
テクニカルトレードでは基本的にすべてのニュースなどをチェックしなくても「価格」の値動きだけを見ればいいということになります。
トレードにはいろんなやり方がありますのでウォーレン・バフェットさんなどのようにパソコンも使用しないで独自の情報から長期投資していく方法もありますし、現在の大半のトレーダーがインターネットでの売買で「スウィング」「デイトレード」「スキャルピング」などの比較的短期的な売買で投機的投資をする方法があります。
チャート分析の方法はインターネット・パソコンのない時代からジェシー・リバモアさんなどのように手書きのチャートで独自の手法を駆使して行われていた時代もありましたが、ネットで瞬時にニュースや情報が飛び交う現在においてチャート分析は最重要であることは間違いないでしょう。
「トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される」
2つ目の基本原則は「トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される」です。
トレードでは「3」という数字が重要だと思っています。
トレンドを3つに分けて考え、主要トレンドを3段階に分けて考え、エリオット波動のようにトレンドを3波として捉え、フラクタルチャートではカレントと上位・下位3つのタイムフレームで考えることを基本的にしてます。
音楽で言えば「ワルツ/三拍子」なのでそう考えてリズムを感じるとまた面白いです。
短期トレンド | 通常:1時間~1か月程度 | 現在:デイトレ・スキャル |
---|---|---|
中期トレンド | 通常:数週間~数か月程度 | 現在:スウィング・中期 |
長期トレンド | 通常:1年~数年間 | 現在:中期以上 |
現在はデイトレ・スキャルなので短期トレンドというと1時間以下のタイムフレームでチャートを見ることになるので、メインチャートは1時間以下のチャートで3日間くらいのトレンドを追っています。
フラクタルに上位トレンドを監視する場合は、もう一枚のチャート画面で4時間タイムフレームを見て2週間のトレンドを確認することが多くなります。
慣れてくると一枚のモニタで複数の通貨ペアの短期・長期を切り替えながらトレードしている方も若い方では多いですが、私の場合は一枚のモニタの切り替えでは頭に残らないタイプなのでマルチモニタで確認しています。
MT4を使用している場合、例えばデイリータイムフレーム表示で3段階で表示した場合1.5年分程度のキャンドル/ロウソク足が表示できます。
日足/Dailyチャート上記チャート/ポンド円のDailyチャート/デフォルトでレッドラインのMAは20です。
ここ半年では最初の5ヶ月くらい下降トレンドで。ここ一ヶ月程度前から反発してリトレースしているのが確認できます。
全体の期間が15ヶ月程度/約1年半弱程度です。
丁度区切り良く転換していましたので、直近の高値安値にブルーの水平線とイエローの斜線の「フィボナッチ・リトレースメント」を引いてみました。
上記ブルーラインの下から2番めの戻り、35.2ラインまで現在押し目/リトレースされて止まっているのが確認できますが、ここから再度下に押し戻されるのかまた下から三番目の61.8ラインまで更に伸びるのかがテクニカル的にはキーになります。
フィボナッチ・リトレースメントは別記事で少し説明していますので興味のある方はご覧ください。
次に下記チャートは同じチャートを4時間タイムフレーム表示したものですが、3ヶ月弱分程度のキャンドル/ロウソク足が表示できます。
4時間足チャート4時間足では3週間前辺りから上昇トレンドを形成しています。
Dailyチャートを見てもう一度確認していただきたいのですが、この上昇はDailyチャートでは終わりの15本分程度になります。
日足/Dailyチャート
トレンドの要素はトレードに於いて重要な要素なのですが、慣れないと混乱しやすいので徹底的に慣れるまで整理しておく必要があります。
トレンド発生時は3つの波で構成されることが多いのでカレントの3つのトレンドと上位の3つのトレンドの関係性は常に意識しておく必要があります。
イエローの四角い枠の中で「エリオット波動」のリバーサルパターンの「ダブルボトム」が形成されていることが確認できます。
4時間足チャート
このようにいろんな角度からチャートを時間軸を替えて見ながら皆さんトレードしていますので、初心者の方も模索してみてください。
「エリオット波動」については別記事で少し説明していますので興味のある方はご覧ください。
「エリオット波動の基本的な考え方・パターンと効果的な使い方!」
次に下記チャートは同じチャートを1時間タイムフレーム表示で6段階のズームアウトの4段階表示したものですが、3週間分程度のキャンドル/ロウソク足が表示できます。
1時間足チャートトレード手法はそれぞれのトレーダーさんの全く自由な考え方で問題ないとも言えるのですが、もしデイトレード・スキャルピングで今ひとつ安定感がないと思われている方は、上位足のトレンドや環境を見ることがトレードの安定に繋がる場合が多いので参考にしてみてください。
次に下記チャートは同じチャートを、15分足タイムフレーム表示で6段階のズームアウトの4段階表示したものですが、4日分程度のキャンドル/ロウソク足が表示できます。
15分足チャート少し寄り道ですが、日付変更を確認する便利なインジがあります。
「vertical_time_lines」というインジですが、下記のように(ちょっと見にくかったらお許しください)マーケットの始まりや時間区切りをカスタム表示できます。
ブルーの縦点線が日本マーケットオープン、グレーがロンドンマーケットオープンです。
設定はしていませんが、勿論アメリカ時間の区切り表示もできますので、邪魔にならなければ設定も簡単で便利です。
検索ですぐに探せると思います。/「vertical_time_lines」 ここまで4つのタイムフレームで同じ通貨ペアの見てみましたが、いかがでしたでしょうか?
この15分足タイムフレーム表示で、4日間ほどに限れば若干レンジ傾向で動いていることが分かります。
再度Dailyチャートを思い出していただきたいのですが、下から2番めのブルーラインで、頭を抑えられて上昇が一度止まっていましたが止まっていた要因の一つがこの「32.8」ラインだったわけです。
※横のブルーラインはDailyチャートで引いた「フィボナッチリトレースメント」の38.2ラインです。
15分チャート
日足/Dailyチャート
下から2番めのブルーのラインと上記15分足のブルーのラインは同じものです。
少しフラクタルな監視方法のヒントが見えてきましたでしょうか。
このように更にバラバラにイメージされた「エリオット波動・ダウ理論・MA/移動平均線」が、「グランビルの法則」で一つのイメージにまとまり、一元化し始め「グランビルの法則」がチャート上で浮き出て見えてくるようになると、優位性のあるトレードのプランが組み立てられるようになります。
「主要なトレンドは3つの段階から形成される」
3つ目の基本原則は「主要なトレンドは3つの段階から形成される」です。
トレンドには3つの段階が存在します。
第一段階 | 先行期 |
---|---|
第二段階 | 追随期 |
第三段階 | 利食期 |
最近はフラクタルなトレンドの考え方やグランビルの法則なども幅広く浸透していますので、投資家の心理を明確捉えるのに役立ちます。
「グランビルの法則」も「エリオット波動」は同じことを説明しているといえます。
エリオット波動の「第1波・第3波・第5波」はこれに相当しますので、「グランビルの法則」は「エリオット波動」とMAを同じイメージ上で考え捉えていると考えることが出来ます。
様々なトレード知識を得ることも大事なのですが、このような基礎的な考え方を奥深く広げながらリアルトレード上でもトライ&エラーしながら、シンプル化/一元化し自分のトレードイメージに「一貫性」ができ始めると「オリジナルの自分の手法/トレード条件」がはっきり見え始めてくると思います。
これが初心者にとっては一番の重要なポイントだと思います。
下記は「エリオット波動」「グランビルの法則」ですが、この「主要なトレンドは3つの段階から形成される」のダウの原則も①②③と全く同じ考え方になりますので、一元化して一つのイメージにしても問題ないです。
エリオット波動グランビルの法則
先行期/第一段階
先行期/第一段階は一部の先取りトレーダーが買いを仕込む段階です。
一般的にマーケットメーカーの大口投資家などが,底値で買いを集めていく/「Accumulation」、ため緩やかに価格上昇します。
一般的には、小口投資家はこの段階ではトレンドの発生を確認しにくいため、第1波目は行動を起こしにくい段階です。
追随期/第二段階
追随期/第二段階は先行期/第一段階の緩やかなトレンドに反応し、トレンドを確認し始めた一般のトレーダーも買いを入れ始め、市場全体がその動きに追随し価格が大きく上昇しますので、エリオット波動の第3波に当たるこの時期はバイアスも働いて乖離しながら上昇していく場面がよく見られ、一般投資家トレーダーでも一番取りやすい場面に入ります。
利食期/第三段階
利食い期/第三段階は、トレンドの最終段階になります。
価格上昇を遅れながら確認できた初心者の一般投資家トレーダーも参入し、さらに価格が上昇しますが、マーケットメーカーの大口投資家トレーダーが利食いを行うポイントでもありますので、高値づかみにならないよう細心の注意が必要になります。
ここでマーケットメーカーの大口投資家トレーダーのエグジットが本格化し始めると追随期/第二段階にエントリーした投資家トレーダーの利確も加わり上昇トレンドが終了の方向へ向かいます。
利食い期/第三段階で高値掴みさせられた初心者の投資家トレーダーはロスカットせざるを得なくなり、ロスカットも加わるので売り一色となりトレンドは完全に収束します。
テクニカル分析のポイントは、エリオット波動の第3波に当たる追随期/第二段階でトレンドをうまく捉えられるかになってきますので、初心者の方は特にそのポイントに集中して手法をイメージしたりプランを考えたりすることが上達の早道になります。
初心者トレーダーさんは、まずダウ理論「追随期/第二段階」、同じポイントのエリオット波動「第3波」に集中し、リアルトレードで資金を抑えてトラー&エラーをテストしてみて、ある期間安定的に利益が増えてくる段階に洗練できましたら、本格的トレードにトライすることをオススメいたします!
「価格は相互に確認される必要がある」
4つ目の基本原則は「価格は相互に確認される必要がある」です。
ダウ理論では例えば株式市場で工業平均株価と鉄道平均株価のトレンドには相関関係がみられるはずで、工業関連の景気が好調であれば工業製品を運ぶ鉄道関連の景気も良くなるはずだと言っています。
FXでも考え方は同様ですので、CFD・INDEXは基本的な動きは抑えておきたいです。
① 東京時間/アジア・オセアニア
日経225とUSDJPY・GBPJPY・EURJPY・AUDJPY・AUDUSD・GBPAUD・EURAUD他、などアジア・オセアニア関連通貨の相関関係と逆相関関係/基本的に同期を確認します。
「AUDUSD・AUDJPY」対「GBPAUD・EURAUD」は逆相関を見ます。
② ロンドン時間/欧州ヨーロッパ市場
この時間帯はFXで一番取引量の多くなる時間帯ですので、ボラティリティも最高値になることも多く激しい値動きになりトレンドも出やすくなりますので、FXトレーダーにとっては最大のチャンス時間になります。
イギリスの1日の取引量はアメリカの1兆3000億を大きく上回り2兆4000億を超えており堂々の世界第1位のマーケット・市場となります。
上記のUSDJPY・GBPJPY・EURJPY・AUDJPY・AUDUSD・GBPAUD・EURAUDに加えてGBPUSD・EURUSDなどの欧州通貨の相関関係・逆相関係関とGBPとEURの強弱の確認をします。
確認方法は個人でまちまちですが、私の場合はマルチモニタにしてそれぞれの相関逆相関関係が一目で分かるようにしています。
③ アメリカ時間/ニューヨーク市場
上記と同様に、USDJPY・GBPJPY・EURJPY・AUDJPY・AUDUSD・GBPAUD・EURAUDに加えてGBPUSD・EURUSDなどの欧州通貨の相関関係・逆相関関係とGBPとEURの強弱の確認をしますが、ロンドンマーケットがクローズすると参加者がピークを過ぎて減り始めるので大きな材料がない場合は、ボラティリティも小さくなる場合が多いです。
それぞれのマーケットでの相関関係・逆相関関係に目を向けていると、その日の主導的通貨を見極めることが出来るようになってきますので、優位にトレードするための大事な要素になります。
たまに世界的な材料でFXが大きく動く場合は一日を通して相関関係・逆相関関係が現れることがありますので、世界的な流れと各マーケットでの主導的な通貨ペアと方向性は常に意識して捉えておくことが大事です。
また指標発表時、金利や失業率、小売売上高その他FXに影響が直接的に現れる指標もありますので、初心者の方はできればノーホールドで通過して指標確定後の荒い動きが収まる頃からの参加が安全で取りやすい時間帯になります。
詳細は下記をご覧ください!
【マーケット時間帯の重要性】「3大マーケット各時間帯の特性を味方にする考え方
「トレンドは出来高でも確認されなければならない」
5つ目の基本原則は、「トレンドは出来高でも確認されなければならない」です。
本格的なトレンドが発生する際には節目をブレイクし、トレンドを継続するために出来高も伴わないと大きなトレンドにはなりません。
逆に出来高が伴わないトレンドはスカスカな状態で、少しの纏まった注文だけでもリバーサルする可能性が高く、ダマシの可能性も高くなりますので注意が必要です。
また出来高を伴ったトレンドでも出来高が次第に減少して行く場合には、トレンドの終了が近いことを示唆し、トレンドの転換を捉えるのに役立ちます。
FXの場合は出来高を知ることは出来ないですが、「OANDA FXラボ」さんの「OANDAウィジェット」/オアンダさんの公式ページより引用
https://www.oanda.jp/lab-education/widget/
を利用するとある程度把握できます。
「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」
6つ目の最後の基本原則は、「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」ですが、この原則はイグジット/テイクプロフィットとロスカットをプランする上で、非常に大事な要素になります。
トレードでよく利用されるダウ理論のメインの考え方のイメージになりますが、高値切り上げ・安値値切り上げ、安値切り下げで高値切り下げの上昇・下降それぞれがブレイクに失敗するとトレンドの終了を示唆することになりますので、エグジット/利確・テイクプロフィットとロスカットを考える重要なポイントになります。
ダウ理論の上昇トレンド定義では高値・安値を切り上げながら上昇、下降トレンド定義では高値・安値を切り下げながら下落と定義しています。
この基本原則は6つの基本原則の中でも最もトレードに応用しやすく、初心者の方にもシンプルで捉えやすい原則ですので、何度も繰り返し繰り返しチャート上で確認しながらしっかり身につけていきましょう。
ジョー・ディナポリ手法のエグジット/利確・テイクプロフィットも、同じような感じですね。
高値・安値の切り上げ/切り下げが続いている状況では、トレンド継続中と判断します。
エリオット波動のトップヘッドアンドショルダー/三尊、ボトムヘッドアンドショルダー/逆三尊も、このダウ理論の⑥「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」のシグナルそのものです。
高値更新・安値更新で上昇トレンドを形成しましたが、高値TOPの更新に失敗して下落し下降トレンドへリバーサル転換しています。
このように考え方を統一しながら一元化していくと自分オリジナルのルールが見えてきて、それがシンプルに整理されて実践トレードでも使用できるようになるとトレード全体に一貫性が出てきますので、そこで利益が残り始めるとトータルで勝てるようになり資金が増え始めます。
そこまで到達するには、まず「ルールをシンプルに統一する」ことと、そのルールを「乱高下するプライスの動きに惑わされずに淡々と実行していけるようになるには慣れも必要」ですのでそれなりの時間がかかりますが、それが確立できるともうしめたものです。
ダウ理論にインジケーターを使う
ダウ理論の基本原則6を見ても分かる通り、ダウ理論では高値と安値をとらえることが非常に重要になります。
そこで、高値と安値を自動的に視覚化してくれるインジケーター「Zigzag/ジグザグ」と「!ButterflyNeo」をご紹介します。
インジケーターを活用してダウ理論をマスターしましょう。
難しいインジケーターではないので初心者の方でもカンタンに利用できるはずです。
「Zigzag」(ジグザグ)
初心者の方の場合練習として、自動で高値安値のラインを引いてくれるZigzag(ジグザグ)を使用してマーケットの動きをイメージする補助になると思います。
ただある程度慣れてくると却って見にくくなることもありますので、その場合は下記の「!ButterflyNeo」が良いと思います。
「!ButterflyNeo」/高値安値を一見して判断できるように表示
必須ではありませんが、高値安値に自動で丸印をつけてくれるので、チャートを見た瞬間に状態がわかるようになりますので、あると非常に便利です。
シンプルな表示ですが慣れてくるとないと面倒で寂しいくらいです w。
「備忘秘録専用」さん参照:ダウンロードリンク先
ダウ理論を使った実戦FXトレードへの応用
では、実際にダウ理論を用いてトレードをしてみましょう。
ダウ理論による実戦エントリーポイント
シンプルなエントリーポイントですが、今回最初に使用したチャートでもハッキリと誰でも確認できます。
まず一枚目のDailyチャート。
レッドの矢印の下降トレンドで4ヶ月ほどの期間で逆に若干高値更新したのはイエローの丸枠内の髭の部分一度だけです。
中期トレーダーさんにはかなり美味しい期間だったと思います。
このようにダウ理論はあらゆるところで見かけられかつシンプルなので見つけやすい原則です。
Dailyチャート
エントリーポイントはまず下降トレンドの始まりのピンク枠内をよく見ていただきたいのですが、ここで高値切り下げ・安値切り下げの下落が始まっているのを確認できます。
ここがエントーポイントです。/ダウ理論・グランビルの法則、そしてエリオット波動の第2波からの第3波への切り替わりタイミングになりますので、エントーポイントとしてはパーフェクトです。リバーサルのブルー枠をよく見てください。
ローソクの実態でキレイなダウによる上昇トレンドの始まりが確認できます。/こちらもダウ理論・グランビルの法則、そしてエリオット波動の第3波になりますので、エントーポイントとしてはパーフェクトです。他の短期のチャートでも初心者の方でも簡単に見つけることが出来ると思いますが、ダウ理論だけで継続して戦うためには他の重要なルールが2つは欲しいところです。
何度も書いていますが
「グランビルの法則」=「エリオット波動+ダウ理論+MA/移動平均線」
ですので、まずは個別にそれぞれを集中して理解しバラバラのイメージが一つのイメージに集約され一元化できるまで徹底的にトライ&エラーしましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ダウ理論は全てのテクニカル分析の基礎であり重要な理論ですが、リアルトレードでもデイトレード・スキャルピング・スウィング・中長期トレンドのどのタイムフレームでも機能します。
ダウ理論を他の考え方と同化し応用することで、より高度なトレード手法を実践トレードでもシンプルに使うことが可能なことがお解りいただけたことと思います。
もしなかなか成績が上がらないとお悩みの方がいらっしゃいましたら、今一度シンプル「当たり前」の理論や原則を初心に戻り読み返してみてはいかがでしょうか。
必ずその中には最初読んだ時には気づけなかった新しい発見が色んな経験を積んだ今、目の前に広がると思います。
ありがとうございました。