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移動平均線/MA・MovingAverageがメインインジです!FX初心者の失敗!
MAは色々な使い方をされていますが、トレンドを把握する上で重要な要素になります。
複数利用し角度や組み合わせで、トレンド/マーケットの方向を判断し、またサポート・レジスタンスとして、いわゆる「目線」として利用することで、ローソク足と組み合せてエントリープランを立てるのにも非常に重要な要素になります。
欠点は、平均値なので確定するまでは再描画されるということと遅延データであることです。
インジケータはほとんど/ダイバージェンスを除いて、MAで代用可能!
以前は様々なインジケータ/やオシレーターをサブウィンドウにも表示させていろいろ考えていましたが、複数のFX通貨ペア監視でサブウィンドウのインジまで見るのは集中力が分散されてやはり無理なのでと一度すべて外してしまいました。
MACD/(Moving Average Convergence and Divergence)など名前にもありますようにインジケーターはMAの数値を利用しているものも多いので、チャート内表示できるMAでサブウィンドウの他のインジを代用、今では他のインジケーターもほとんど外してほぼローソクとMAだけでトレードする今のシンプルトレードスタイルになっています。
やはり一度は通る道なので多くのインジケーターやオシレーターを試してみて、自分のトレードスタイルがある程度固まってリアルトレードでの実績も出来てきたら一度全部外して一度見直し、可能な限りシンプルなチャートにした方がトレードにとっても良いと思います。
下記のようなデフォルトのローソク足とMA一本でもいろいろな情報を読むことができますので、これだけでもトレード可能になります。
私の場合、「ローソクとMAだけでトレードする今のスタイル」といってもカレントのメインチャートと上位チャートに、ローソクとMAといっても分足から月足まですべて表示させているので他の人が見るとかなり見にくいチャートと言われます w 。
ただ実際エントリー時に見ているのはカレントチャートの4本のMAとローソク足/キャンドルだけのシンプルトレードです。
表示させているインジケーター/一つのタイムフレームチャートで月足のトレンド目線までフォローしていますが、合計すると12以上になるので慣れないと帰って混乱してしまうと思います 。
結局大事なのは何を表示させて使用するのかではなくて、できる限り正確にマーケットの情報を読み取り、チャート分析してトレードするためには何が必要なのかが重要になります
ローソク足とMAから読み取れる情報を徹底的に詰めて洗練を繰り返し、頭の中でマルチタイムフレームのイメージを重ね合わせていくと、それだけで自身のトレードプランを組み立てることができるようになります。
「一目均衡表」は2本のMAと1本の先行スパンと1本の遅行スパンで構成されていますので、一目均衡表を表示させなくてもMAだけで同様に監視できます。
一目均衡表を表示させても良いのですが、一つには表示させるといちばん重要なローソク足が見にくくなるのでローソクを優先しています。
「MACD」はフルネームが「Moving Average Convergence and Divergence」ですので、「ダイバージェンス」以外は同じようにイメージ可能です。
私のレベルでは、3つ以上のトレードルール条件を複数のタイムフレームで監視しながら複数の通貨ペアを監視するのは無理があると判ったので、結局基本的にはサブウィンドウのインジケータも表示しないことにしました。
表示内容は
- ローソク足/キャンドル
- マルチキャンドル/上位キャンドル表示
- MTFMA/Daily内6本・Daily以上2本・Weekly2本・Monthly2・THVCoral1本 計12本
- AUTO Pivot/必要に応じて「フィボナッチ・リトレースメント」「フィボナッチ・エキスパンション」手動
- 水平線ライン/自動で引かれるもの(結構優秀)、キリ番ライン、昨日の始値・高値・安値・終値
- 独自のトレンドライン/手動3本
明確な目的もなく、何となく表示させているインジケーターを表示させてはいないでしょうか?
トレードスタイルはそれぞれ皆さん独自の考えで決めるべきですので、必要なインジケーターやオシレーターはいくらでも使用してもいいと思いますが、不必要なインジケーターやオシレーターは一度削除してしまいましょう。
なかなか整理することは難しいのですが、オススメなのは消去法での選択ではなくて、ある程度自分の手法が固まってきたら、一度MT4をデフォルトのロウソク足と1本のMAだけにして再度一つづつ試して確認しながら必要なインジケーターだけを足して再構築していく方法がオススメです!
定期的にたまにこれをやるだけで部屋の模様替え大掃除と同じで不要なものが排除できて断捨離出来ますので、トレードスタイルもかなりスッキリします!
移動平均線/MAの基本
移動平均線/MAの基本
移動平均線は一定期間内の価格/プライス平均値ポイントをつなぎ線にしたものです。
上図ではイエローの線/上記では20MA(20本分のロウソク足の平均値を線でつないだもの)、が移動平均線/MAになります。
計算方法はシンプルで上記20MAの場合は「直近の20本のMAの終値の合計を20で割る」だけです。
表示はMT4ですと下記のようになります。
プルダウンメニューから「挿入」→「トレンド」→「Moving Average」をクリック。MAの期間・カラー・種別・適応価格・表示移動・線の種類。線の幅等をパラメーター設定できます。
表示移動は「先行・遅行スパン」として使用する場合に設定しますが、特に必要ないのでその他を設定します。
表示移動の面白い設定方法がありますので、また機会がありましたら別の動画にします。後からパラメーターを編集する場合はチャート上の空きスペースを右クリック、「表示中のインディケータ」をクリックし「Moving Average」を選択します。
MAを用いることで一時的な上昇・下落/ノイズと呼ばれます、の急激な上下のブレにあまり惑わされることなくマーケット全体のコアなトレンドを見ることができますので、ローソク足/キャンドルとの組み合わせで「トレンド/Trend」「モメンタム/Momentum」「トリガー/Trigger」を確認することでシンプルなトレードが可能になります。
移動平均線の有効的な利用
移動平均線はマーケットのトレンドの監視に非常に有効に機能します。
下記チャートのイエローの移動平均線/20MA、の方向とローソク足の向かう方向が同じです。
MAはトレンドの方向性を示してくれますので、「20MAを背中にしてトレード」すればそれだけでもトレードの優位性がアップできますが、リアルトレードではいろんな知識が邪魔してきますので、この単純な優位性でさえ否定されてしまうことが多いです。
もし初心者の方で全く1からのスタートでしたら、基本的なシンプルMA1本とローソク足だけを使用したテクニカル分析トレードからスタートしましょう!
MAの傾きでトレンドの強さを確認
MAでトレンドを確認する場合に重要な要素は、「移動平均線の傾き・角度」です。強いトレンドの発生時には移動平均線が急な角度で形成されます。
上記ではレッドの矢印の方がブルーの矢印より強い下降トレンドを形成していますが、「傾斜角度」によりトレンドの強弱を判断することができます。
ブルーの矢印の場合はどちらに向かうかマーケットが迷っている段階でトレンドの判断はできませんので、トレードの優位性が確保できない状態です。
移動平均線の傾きとローソク足との位置関係の組み合わせてトレンドの強弱と方向を確認することで、より正確にトレンドを把握することが可能になります。
ただこれはトレードする上での一要素にはなりますが、これだけでトレードはしません。
四種類の移動平均線
移動平均線には基本的に4種類がありますそれぞれ特徴を理解しておきましょう。
・単純移動平均線:SMA「Simple Moving Average」
一定期間の終値を平均してライン形成したもの。
移動平均線とは通常単純移動平均線のことになります。
・指数平滑移動平均線:EMA「Exponential Moving Average」
直近価格により比重を置いて算出したもの。
単純移動平均線や加重移動平均線よりも早く反応しますが、その分ダマシも多くなります。
・加重移動平均線:WMA「Linear Weighted Moving Average」
上記と同様に単純移動平均線より直近価格に重点を置いた移動平均線で、単純移動平均線に比べ相場の動きに早く反応するため単純移動平均線と合わせて使われることが多い。
・平滑移動平均線:SMMA「Smoothed Moving Average」
平滑移動平均線はSMAに基づくなめらかな平均線になります。
どの移動平均線が一番であるということはありませんが、最もポピュラーなのは単純移動平均線になります。
期間別の種類
オーソドックスな移動平均線の期間は証券会社さんのデフォルトでも結構使用されている「5・25・75・200」などですが、多くの投資家トレーダーさんに利用され、意識されているためスタート時に使ってみるのもいいと思います。
200MAはタートルズが使用していたかと思いますが、今でも意識している方は多いです。
私は1時間足・4時間足・日足のそれぞれ「200」を使用しています。
他には「10」「20」「21」「40」ともよく使用されています/私もその一人です、が1週間の5営業日の倍数が意識されるからだと思われます。
「21」という数字はインジケータのデフォルトでも使用されていますが「フィボナッチ数列」の「5、8、13、21、34 ——–」から応用されています。
「フィボナッチ61.8」でマーケットをイメージする!/初心者向き
期間や種類はトレードスタイルにより変わってきますので、ご自身のトレードスタイルに合ったものが見つかるまでトライ&エラーを繰り返し探し出す必要があります。
少し大変ですが好みの設定が見つかるまで頑張りましょう。
因みに私の設定は変則です。
タイムフレームを切り替えてもラインが変化しないように「MTFMA/マルチタイムフレームMA」を使用しています。
インジケータやオシレータ全般に言えることですが、あくまでもマーケットのテクニカルチャート分析の一つの目安ですので、一つのデータにあまりこだわり過ぎないよう注意してください!
リアルトレードでのMAの実戦使用方法
MAを背にしてのトレード/MAサポート
移動平均線とローソク足の位置関係は非常に重要です。先程のチャートをもう一度見てみましょう。
「当たり前のこと」ですが、2つのレッドの矢印の下降トレンドでなにか気づかないでしょうか。
ローソク足が移動平均線より下にある場合に「下降トレンド」が形成されています。
一方ブルーの矢印の期間は?
ローソク足が移動平均線を上下にクロスしている場合:レンジ/横ばい、が形成されています。
このように「ローソク足と移動平均線の位置関係」も「傾斜角度」と同様にトレンドを把握する上で非常に重要なポイントになりますので特に注意しましょう。
3本の移動平均線の活用法
短期・中期・長期の3本使う/ダウ理論・エリオット・グランビルの法則
最近はシンプルに3本のMAとローソク足だけでマーケットの分析やトレードしている方を多く見かけます。
やはり3という数字は2と違って図形で捉えると立体的というか奥まで深く見えるような感じがしますし、GPSも3つの衛星で立体的に位置を正確に測定していますので何かを捉えるためにはいいのかも知れませんね。
この短期・中期・長期はトレンドの幅によるフラクタルな中長期トレードのことですが、最近は短めのスィングとデイトレード、もしくはデイトレードとスキャルピングでも短期・中期・長期3本のMAの組み合わせでトレードされてる方も多いです。
この考え方は「ダウ理論・エリオット波動・グランビルの法則」の共通の考え方です。
すべて同じです。
ダウ理論:2.レンドは短期・中期・長期の3つに分類される
3.主要なトレンドは3つの段階から形成される
エリオット波動:波動1波・波動3波・波動5波
グランビルの法則:エントリーポイント①.②.③
ご興味のある方は下記で詳細が確認できます。
「ダウ理論6つの基本原則と実践での使い方」「エリオット波動の基本的な考え方・パターンと効果的な使い方!」「グランビルの法則」MA + ダウ理論の考え方!
3本の移動平均線による判断/パーフェクトオーダー + MA200
先程のオーソドックスな「短期:レッド/05・中期:イエロー/25、長期:ライトブルー/75 + 200:オレンジでMA」を表示してみました。
何か特徴をお気づきになるでしょうか?
MAとローソクだけの表示ですが、これに「エリオット波動」「ダウ理論」「グランビルの法則」を重ね合わせると更にクリアに見えてきます。
・左から赤①:強い下降トレンド
・青②③:強い上昇トレンド
・赤④:角度のない弱い下降トレンド
赤④を除いて強いトレンドが確認できます。
赤①:ローソクの位置もMAの下で傾斜角度も良い感じですのでショートエントリー可能です。
青②③:ローソクの位置もMAの上で傾斜角度も良い感じですので、こちらはどちらもロングエントリー可能です。
ここでそれぞれのトレンドが発生した部分を拡大して見てみましょう。
少し見にくいかと思いますが分かりますでしょうか?
7箇所のライトブルーの丸の位置で「短期:レッド/05・中期:イエロー/25、長期:ライトブルー/75」の3本が上向きになっています。
これが「パーフェクトオーダー」です。
これだけをトレードするだけでもかなり優位性のあるトレードが可能になります。
このように3本の移動平均線/MAを使ってトレンドが明確に判断できるエリアだけトレードをすると損失を縮小し利益を伸ばすトレードが可能になります。
それ以外の場所でエントリーしても無駄な損失を出してしまうか、少しの利益幅を取るのに長い時間が掛かる可能性が高くなります。
レンジ相場の見分け方
レッドの矢印できれいなダウントレンドを形成した後、ブルーの矢印でトリプルボトムのリバーサル転換してアップトレンドが形成されるまでの赤い四角枠のエリアでは方向性が出ずに、四角枠内にほとんど収まっていますが、これが「レンジ」です。
赤い四角枠のエリアの終わり辺りで下向きの「パーフェクトオーダー」発生していますが、トリプルボトムが形成されてダウントレンドの継続が阻まれています。
前後の上位環境分析が無いのでなんとも言えませんが、下向きの「パーフェクトオーダー」発生のタイミングで短期のショートをしていたかもしれません。
ただその後のブルーの矢印でも間違いなくロングしていたと思います。
このエリアのようなトレンドが判断しにくいレンジ相場内ではボラティリティ/値幅が小さく、ブレイクする力が弱いので大きな利益を狙うことは難しいです。
赤い四角枠のエリアでは3本の移動平均線が収束し、ローソク位置も上下し傾きも水平になり「傾斜角度」もなくなるので「レンジ」になります。
そこでこの「レンジ」の判断に有効なのが200MAのさらに上位の移動平均線/MAになります。
200MAの線幅を少し太くしてみました。
期間が長い線であるほど方向性に対する信頼性は上がりますが、さらに上位の長期線が横向きから水平になったということは、長い間明確なトレンドが現れなかったということを示しているのでそれを利用します。
赤の矢印ラインのように、上位200MAが横を向き始めた時は一時的なレンジ相場の始まりを強く示唆していると考え、動きが出るまでリスクテイクを慎重にします。
移動平均線のチャートパターン
最後に、特に意識される移動平均線のチャートパターンについてご紹介します。
移動平均線乖離率
移動平均線乖離率とは現在の価格が移動平均線柄どれくらい離れているのかをパーセンテージ/%で表したものですが、移動平均線から離れすぎた/乖離しすぎたローソク足は移動平均線の方へ戻ってくる特性を持っています。
この特性を利用してカレントチャートの戻り/リトレースメントの「押し目」「戻り」からのカレントチャートの逆張り/上位チャートの順張りをメインにするトレンドフォーロータイプのトレーダーさんも多いですし、一方逆にその戻り・押し目自体をトレードする逆張りトレーダーの方も多いです。
フラッシュ・クラッシュを利用した逆張りの場合、「フィボナッチ・リトレースメント」を利用し、「132.8・161.8」から「61.8」へのリトレースを狙い勝率の高いトレードをすることができます。
【必見!新生「フィボナッチ」の合理的・シンプルな考え方・実践編】難しく考える必要はない、4分の一、3分の一・2分の一で常に意識!
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ゴールデンクロスとデッドクロス
ゴールデンクロスとデッドクロスは移動平均線同士の交差/クロスからマーケットのリバーサル転換を判断する方法です。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上にクロスし突き抜けたら「アップトレンドの起点」と判断し「ゴールデンクロス」、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けたら「ダウントレンドの起点」と判断するのが「デッドクロス」になります。
マーケットのリバーサルからのトレンド発生を知らせるシグナルとしてよく形成されるパターンです。
先程のチャートでもキレイな複数の「デッドクロス」からリバーサル転換が起こりキレイなダウントレンドが形成されています。
・短期:レッド/05が中期:イエロー/25を「デッドクロス」
・中期:イエロー/25、長期:ライトブルー/75を「デッドクロス」
・長期:ライトブルー/75がさらにオレンジ200MAを「デッドクロス」
理想的なパーフェクトオーダーのリバーサル転換が起きています。
まとめ
ローソク足とインジケータは移動平均線だけを使用して「グランビルの法則=ダウ理論 + エリオット波動 +MA」というシンプルな考え方でマーケット全体を捉え方えると、落ち着いたトレードができるようになります。
移動平均線/MAを利用する場合,「方向」「傾斜角度」「ローソク足/キャンドルとの位置関係」が重要な3つのポイントになりますので、すべてを含んだだ「グランビルの法則」で感覚的にマーケットの動きを捉えることであまりストレスのないトレードを目指しましょう。
これに加えて、今チャート上にたくさんの不要なインジケータが溢れているのなら、もう一度それぞれの役割を考えてみて答えが曖昧なら一度削除して再設定し、リスタートしてみてはいかがでしょうか。
トレードは「ローソク足/キャンドルとMAだけでも可能」です!